マンガMBA流決算書の読み方
半日かけて読んでました。
やはり漫画はいいですね、図解も含めてイメージが直接伝わってくるのでわかりやすいです。
個人的には第三章(財務三表の醍醐味 ザ★分析)が一番読みたかったところです。
ステークホルダーが企業を分析する視点を5つのポイント(収益性、安全性、成長性、効率性、総合性)に分けており、それぞれを丁寧に説明してくれています。
特に総合性ではROAとROEを取り上げていますが、その計算過程を含めて分析することを提案しています。
具体的には、
・ROA=(売上/資産:総資産回転率)×(利益/売上:売上高利益率)
で求められるので、前年比でどちらが上下しているのかを見ることで、より企業の状態を確認することができるというものです。
一方、
またレバレッジにおいては、他人資本を効率よく使っているのか単に借金が多いのかを判別する材料となるので、あまりに高い場合は詳細を確認する場合は自己資本比率や流動比率を見直すことを提案されています。
ちなみに日本の上場企業で、ROAは3~5%、ROEは5~10%で概ね推移しているそうです。
ついつい「ROAが何%だから安心、ROEが何%だから危険」と数字だけで判断してしまいがちですが、数式を分解することでまさに「企業の分析」ができるようになる、この点は非常に有用だなと思いました。
なお、作中には賃借対照表および損益計算書をまとめたExcelシートのリンクが貼ってあるので、それを試してみることをお勧めします。
ダウンロードしたところ、フォーマットとトヨタの使用例が掲載されていました。
フォーマットに数字データを入力することで、上記5つの評価項目が自動計算されるようまとめられていました。
後は場数をこなして覚えるしかないですね。
企業分析ができるように練習していきたいと思います。